家のルーターをRTX810からRTX830に置き換えた
PPPoE から開放されたかった#
我が家のインターネット回線はフレッツ光ネクストで、プロバイダーはOCNです。
IPv6 は IPoE で接続しているのですが、IPv4 は PPPoE での接続です。
詳しい説明は省略しますが、PPPoE の場合プロバイダー側でボトルネックがあり、トラフィックが混雑している時間帯などは急激にネットワーク速度が低下してしまいます。 OCN は、IPoE/IPv4 over IPv6 のサービスを提供しており、これに対応したルーターを使用することで、混雑する時間帯でもネットワーク速度が改善することができます。
もともと私が使用しているルーターは YAMAHA RTX810 で、このサービスには対応していません。 YAMAHA RTX810 を使い始めて数年経って入るものの、ルーターとしては全く問題なく使用できています。
しかしながら、PPPoE の速度低下のストレスが無視できなくなってきたので、これを機に IPv4 over IPv6 に対応している RTX830 を導入してルーターを置き換えることにしました。
設定#
RTX830 のファームウェアを最新バージョンにリビジョンアップしておきます。
Web GUI では、IPoE/IPv4 over IPv6 の設定は IPoE の設定に統合されており、簡単に設定できます。
コンソールから設定する場合は以下のように設定します。 私の場合、IP電話の契約はないので、RAプロキシの設定になります。
# IPv6 IPoE LAN 側の設定
ipv6 prefix 1 ra-prefix@lan2::/64
ipv6 lan1 rtadv send 1 o_flag=on
ipv6 lan1 dhcp service server
# IPv6 IPoE WAN 側の設定
ipv6 lan1 address ra-prefix@lan2::1/64
ipv6 lan2 dhcp service client ir=on
# DNS 設定
dns server dhcp lan2
# IPv4 のデフォルトゲートウェイをトンネルに
ip route default gateway tunnel 1
# IPv4 の LAN 設定
ip lan1 address 192.168.100.1/24
# IPv4 over IPv6 のトンネル設定
tunnel select 1
tunnel encapsulation map-e
tunnel map-e type ocn
ip tunnel mtu 1460
ip tunnel nat descriptor 20000
tunnel enable 1
# NAT 設定
nat descriptor type 20000 masquerade
nat descriptor address outer 20000 map-e
# DHCP の設定
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
その他必要に応じて、フィルターの設定をしたほうが良いでしょう。
また、PPPoE の接続も共存させることが可能です。 ネットボランチDNSを使用する場合は PPPoE の設定が必要です。